現在65歳以上の要介護者の約3分の2が自宅で暮らしているが、在宅ケアの充実や「老後破産」の回避は喫緊の課題とのこと。
『住まいで「老活」』著 安楽玲子 さんは語ります。
この本を執筆する大きなきっかけは、認知症患者には環境を大きく変えるリフォーム禁物という医療関係者の固定観念を変えたいと思ったことだったそうです。本の中で紹介している認知症の男性は、バリアフリーリフォームによって自宅内夜間徘徊などの不穏行動がなくなり、生活全般に改善が見られるようになったとのこと。生活範囲がコンパクトになり、各段に生活しやすくなったことで、家族の穏やかな暮らしを取り戻すことができたそうです。
家庭内事故を防ぎ、介護や病気となることやその重度化を防ぐ、そうした住環境整備=リフォームなどがとても大事だということです。
一つの考え方ですが、とても為になる本かと思います。