本物の質感

2009年07月28日

20090728065754

とあるメーカー様の新商品です。木目がはっきりしていて、
「天然の質感を上手くだしているなぁ・・・」
と思うのですが、実は表面の単板が印刷で出来た商品です。
基材はベニヤ芯材ですが、(加工品で出来ている床材は12ミリあって、一般的には表面の0.1㍉部分が天然木をスライスした単板で、残りはコンパネ等に使われているラワン材のベニヤ芯材という商品がほとんどです・・・)印刷技術が進歩しているので、本物そっくりの質感を出せるようになったという事なんでしょうね・・・


どんな商品を発売したとしても、選定されるのはお客様であります。
本物に似ているという事を理解して、購入される事は良いと思いますが、私自身は本物の良さって何だろう???と最近思うのです。
無垢のフローリングは、手入れに手間がかかります。が、質感や足触り、匂いなど、五感を刺激する機会が沢山あるのは事実です。
建材と言われる商品を提案しながら、本物の質感を理解している事が必要だと思います。
当社の打合せ室は杉の無垢フローリングを前面に貼った場所です。施工されて早9ヶ月が経過しましたが、今だに来店されるお客様は
「ええ木の香りがするなぁ・・・」
と喜んでくださいます。自然の恵みを分け与えていただいている事に感謝ですね。私は自然の中に生かされていて、木を上手く活用させてもらえているのですから・・・
都会は特に木に触れる機会が少ないのが現状です。木材店である事を活かし、出来るだけ多くの方が木に触れていただく機会を提供する事も、我々が社会貢献できる一つなのかもしれませんね。


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