おはようございます。今週もあっという間の週末となりましたね〜。毎日が充実している証拠でしょうか?
昨日は『木造住宅に使用される木の性質、種類』についてお話しいたしました。木造の良さはわかっていても、間取りの自由度等から違う工法を選ばれることについては、お客様の意向ですので仕方ないかと思われますが、せめて内装の仕上げ材として木材を有用していただけると、室内環境にも良い影響を与えてくれます。
その理由として、『木材の調湿機能』に着目していただきたいからです。
「木は切っても呼吸する」と思われがちですが、木材は伐採した時に細胞が死んでしまいますので、呼吸するわけではありませんが、他の仕上げ材と異なり、周りの湿度が高い時は水分を吸収し、乾燥している時は放出する働きがあります。
イメージとしては『ストローに無数の細かな穴があいていて、そのストローが束状になっている』のが木材です。(ストロー状のものを仮道管と言います)
杉やヒノキなどの針葉樹では、細胞が連なって組織を作っており、このうち樹木の上下方向(繊維方向)にある組織のことを「仮道管」と言います。この仮道管が伐採後も調湿機能として生きているように感じさせてくれるのです。
木の魅力を少し感じていただけたでしょうか?木は調湿機能だけでなく、匂いで脳や神経の興奮を抑え、落ち着いた気分にさせてくれたり、適度な揺らぎを持った木目と小さな凹凸を持つ表面は、反射光を和らげ、紫外線を吸収し、強い刺激の少ない優しい空間を作り出してくれます。
また、ダニや細菌の繁殖を抑制する効果、適度な硬さと自然の温かみがあるので、床に使用すると、ハイハイや歩行をはじめた子供達の手足を支え、運動を助けると同時に、転倒による怪我を防止します。
もちろん、自然な温かみがあるので、子供の体温保持を助ける効果も期待できるので、保育園等にも採用される事例が多くなっているそうです。
このように自然の恵みである木材を住まいづくりに有用することで、暮らしの恵みにもつながっていくのが実証されています。当社の打ち合わせ室にも杉の床材を使用しておりますので、是非体感していただきたいです。
来週は木材を使用した施工事例をご紹介しながら、木の良さをお伝えしていきたいと思いますので、引き続きお付き合いいただければ嬉しいです。更新は5月23日(月)となります。皆様、素敵な週末をお過ごしくださいませ〜