例外

2012年06月21日

昨日は13回目の結婚記念日でした。早めに帰宅する努力はさせてもらいましたが、子供の習い事、私自身のトレーニング等でゆっくり会話する時間もなく、妻も娘の幼稚園の友達が自宅に遊びに来ていたみたいで、少し動きすぎたのか、疲労が隠せない状況でした。
結婚した当初は結婚式を挙げたホテルで食事をしたり、2人で出かけたりしたのですが、今では完全に子供を中心して生活が回っているので、2人でゆっくり過ごす時間がほとんどありません。それでもお互いを尊敬しあい、それぞれの役割を果たす為に日々活動している事を判りあえているので、歳を重ねる毎に信頼関係が増しているようにも思えます。
そう考えると、昔は考え方が浅かったですね。自分自身の実力だけでどんな事でも達成できると思い込んでいた時期もありました。人生には良い時、悪い時の周期は必ずありますので、どんな状況下でも全てを受け入れる姿勢が大事だと思います。
毎年とある取引先の所長が結婚記念日にお花を贈ってくださいます。今年も変わらず贈ってくださり、私はとても喜んでいたのですが、妻が少し考え込んでいたので理由を伺ってみると、ご依頼されている花屋さんが選定されている花の種類、品質に問題があることを指摘してくれました。
妻は花柳流日本舞踊の名取であり、未生流の華道にも携わっていたので、花の事は良く理解しています。依頼している方は私達の記念日をお祝いしようという好意でお願いしているのに、花屋さんが売れ残った鮮度の無いお花を上手く組み合わせているようで、お客様の気持ちに答えてくれていない現実を悲しんでいたのです。まさかその花屋さんも
「品質が劣るのですが、その分お安くしておきますので如何なさいますか?」
なんて言葉はかけていないと思いますし、ましてやその行為を受け入れるような取引先様ではありません。こうして想いに答えられなければ、花屋として存続していく価値はないのだと教えられたようにも感じました。
住宅でも同じ事が言えると思います。お客様にはわからない部分で手を抜いたとしても、必ず悪事は見破られます。口で上手く説明しても、言い訳を重ねる事でドンドン悪い方向へ向かっていくのでしょう。今は建築に関する法律が厳しくなっているので、業界としては良い方向へ向かいつつありますが、どんな仕事でも例外を作らず、素直に真摯に活動していく事が、住宅を手掛ける者として守るべき義務であると私は考えます。
取引先様へは、落ち着いてお話合いが出来る時に、直接ありのままの事実をお伝えし、お花屋さんを変えられることをお奨めしたいと思います。私自身も気持ちを引き締めて、まっすぐお客様と向き合っていきます。


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